犬も喰わない


中年に到るまで多くの夫婦は、肩を並べて同一目標に向かって進んでゆくか、背中合わせになって周囲の敵に対して協同して戦っている。ところが、中年になってお互いが正面から向き合ってみると、いかに二人が未知のものであり、理解し合っていなかったかに気づくのである。
                        河合隼雄『母性社会日本の病理』

親が全く下らない事で大喧嘩してまして……正確には昨日の夜なんですが、朝になってから母に顛末を聞きました。そして呆れました。
30年以上連れ添っていても、こんなに相互理解しないもんなんだなぁ、と変な感心。
何だか両親を見ていると、結婚に対して良い幻想が全く抱けないんですが、……ひとのせいにしちゃいけないでしょうかね(ーー;)
現在は、お母さんのリベンジ期間のようです。昔、若かった時にされたらしい不条理の数々を、今、歳のせいでまるくなったお父さんに、ここぞとばかりにお返ししているみたい。
お父さんはお父さんで、今はこんなに優しくしてやっているのに判ってくれない、なんて奴だ、という感じだし。まあ、水も肥料もろくに与えなかったのに、まともな収穫を期待するのは100%間違ってますが。
でも、この人達いつまでこうしているつもりなのかな。お互いをバカにしあって一生を終える気なんだろうか。